肌の悩みとして多く聞かれるのが目元のしわです。顔の部位の中でも目元の皮膚は薄くデリケートなため、少しの刺激でもダメージを受けやすくしわに繋がってしまいます。目元のしわは「老け顔」に見えてしまう原因になるため、原因と対策方法を知り予防しましょう。

目元にしわができる原因

目元にしわができてしまう原因にはさまざまありますが、特に「乾燥」「眼精疲労」「紫外線」「刺激」が原因となる場合が多いです。

目元のしわの原因①乾燥

「ちりめんじわ」と呼ばれる目元の細かいしわは、水分を失った肌がしぼんでしまうことで発生します。目立たないため放置されやすいですが、徐々に深いシワになってしまう可能性があるので注意してください。乾燥は、湿度などの環境、加齢、クレンジングや洗顔のしすぎによる摩擦などが原因で生じてしまいます。

目元のしわの原因②眼精疲労

パソコンやスマートフォンの長時間の使用により目が疲れると、血流が悪くなってしまいます。血流不良は栄養や水分が全身に行きわたらない原因となり、老廃物が流れにくくなってしわの原因となります。

眼精疲労の予防のために、こまめに休憩をとったり、ブルーライトカットのメガネやフィルムを活用したりすると良いでしょう。

目元のしわの原因③紫外線

肌のハリや弾力は表皮・真皮・皮下組織の3層で支えられていますが、紫外線を浴びると真皮まで刺激が届いてしまい、そのダメージによりコラーゲンが減少してしまいます。

目元のしわの原因④刺激

花粉症やアレルギーなどによりかゆみが出て目をこすったり、メイクやマッサージで肌を強く刺激したりしてしまうと、角質層がダメージを受け、乾燥じわができてしまいます。目元の皮膚は薄く繊細なため、できるだけ刺激を与えないよう注意しなければいけません。

目元のしわの対策方法

しわが深くなってしまうと消えにくくなってしまうので、事前に対策をしておくことが重要です。前述したしわの原因を起こさないようにするための、4つの方法をご紹介します。

保湿

毎日の洗顔後に化粧水、美容液、乳液、クリームで、摩擦が起こらないよう、優しく丁寧に保湿します。目元専用の美容液やアイクリームを使ったり、目元にコットンパックをしたりするとより保湿効果が高まります。朝と夜、さらに日中にも保湿ケアをすると良いでしょう。

マッサージ

目元のツボを押してマッサージをすると、血行が良くなり眼精疲労の改善に効果的です。

マッサージをするときは、目元にアイクリームを優しく塗り、目尻から目元、目頭、まぶたを1周するように薬指の腹で軽く押したり、眉頭の下から眉尻に向かってまぶたを引き上げるようにつまんだりします。特に、瞳の真下の下まぶたの骨から1センチほど下にある「四白」というツボは疲労回復やむくみ、クマの予防に効果的と言われているので、意識して刺激しましょう。

ただし、マッサージをしすぎると逆に刺激となりダメージの原因となるので、頻度は1日1回ほどにしましょう。

紫外線予防

紫外線は雨や曇りの日、冬でも降り注いでいるので、必ず毎日日焼け止めを塗るようにしましょう。目元の皮膚はデリケートなので、日焼け止めは敏感肌用のものを使うことをおすすめします。日焼け止めを塗った上で、外出する際はつばの広い帽子やサングラス、日傘を身に着けると良いでしょう。

また、部屋の中で過ごす際も窓からの紫外線に備えるため、UVカットのできるカーテンを使用すると効果的です。

ホットアイマスク

目元の血流を促進し、栄養素を行き渡らせて眼精疲労を改善するためにはホットアイマスクが効果的です。パソコンやスマートフォンを長時間使用したあとにはアイマスクで目元を労わってあげましょう。

市販のアイマスクを使用したり、濡れタオルをレンジで温めたりして、目元を温めます。アイマスクを外したあとは保湿効果のあるオイルやクリームで目元の周りを優しくマッサージすると良いでしょう。

目元のしわを隠すメイクのコツ

保湿効果の高い下地を使う

肌が乾燥していると、メイクにムラが出てよりしわが目立ってしまうため、まずは保湿効果の高い下地を選ぶことが重要です。しわを目立ちにくくするために、ツヤ肌に見えやすい下地を使うこともおすすめです。

コンシーラーを塗りすぎない

しわをなるべく見えなくしようとするとコンシーラーを厚塗りしてしまいがちですが、塗りすぎると浮いてしまい化粧が崩れているように見えたり、ひびが入ってしわが目立ったりしてしまいます。コンシーラーはカバー力のあるものを選び、シワの境界線を隠すように少しずつ乗せるようにします。

仕上げにハイライトを薄く乗せると、光の反射でしわの部分が飛び、目立ちにくくなります。

ベージュ系のアイシャドウを使う

しわを隠すためにアイメイクを濃くしすぎると、逆にしわが悪目立ちしてしまうこともあります。アイシャドウはベージュ系のものを薄く塗るなど、アイメイクは控えめにすると良いでしょう。

目元のしわを予防して若々しく

目元は人の印象の8割を決めるとも言われています。目元のしわは乾燥対策や紫外線対策、疲労対策で事前に予防することが重要です。また、できてしまったしわも保湿やマッサージ、メイクなどで目立たないように対策していきましょう。