日焼けによって肌荒れをしてしまったという経験がある方は多いのではないでしょうか。本記事では、日焼けをした後にどのようなケアをすればよいか、ケアをする際の注意点などを詳しくご紹介します。
日焼けが肌荒れの原因になる理由
皮膚の外側には角質層があり、この角質層は外界からの刺激や細菌・ウイルスなどの侵入を防ぐバリア機能を果たしています。
紫外線によって刺激を受け続けると、角質層のバリア機能が弱まってしまいます。それにより、水分や皮脂が不足して肌の乾燥が進んだり、外部刺激を受けやすくなることでザラつきやゴワつきなどが起こりやすくなったりします。肌荒れを防ぐためには、この「バリア機能」が低下しないよう角質層への刺激を最小限に抑えることが重要です。
日焼けによる肌荒れの正しい対策方法
紫外線によって肌へのダメージが加わらないよう、事前に効果的な対策をしておきましょう。ここからは3つの対策方法をご紹介します。
日焼け止めを正しく塗る
外出をする際には、紫外線予防効果の高い日焼け止めを塗るのが大切です。
日焼け止めに配合されている紫外線防止剤には「吸収剤」と「散乱剤」の2種類があります。吸収剤は、紫外線を吸収して紫外線エネルギーを熱エネルギーに変えて放出します。散乱剤は、肌表面で紫外線を乱反射させるので肌質によっては負担が大きい場合があります。自分の肌質に合った日焼け止めを2~3時間おきにつけ直すと効果的です。
外出時に紫外線予防をする
外出をする際は、10時〜14時頃の紫外線の強い時間帯はできるだけ避けましょう。紫外線の強い時間帯にどうしても外出しなければならない場合は、日傘や帽子・サングラスを身につけたり、ストールなどで肌の露出を抑えたり、できるだけ日陰の中で移動したりすることがおすすめです。
室内でも紫外線予防をする
外出時はもちろんですが、室内でも紫外線は入り込んでくるのでしっかり予防する必要があります。外出の有無にかかわらず日焼け止めを塗るようにしましょう。また、カーテンはUVカット効果があるものを選ぶとよいです。UVカットカーテンは繊維の隙間を小さくしたり、特殊な素材によって紫外線を反射したりすることで紫外線が入り込むのを防ぎます。なるべく紫外線カット率の数値が高いものを選びましょう。
日焼けした後の正しいケア方法
前述したように、事前に日焼け予防をしておくのも大切ですが、日焼けしてしまった後にどのようなケアをすればよいかも知っておきましょう。
すぐに冷却する
日焼けをした肌は熱を持った状態なので、まずは濡れたタオルや氷などでしっかり冷やして熱を鎮めます。皮膚の炎症を抑えるため、消炎効果のある塗り薬を塗って痛みやかゆみを予防するのも良いです。
保湿をする
日焼けした肌は角質層がダメージを受けた状態のため、そのまま放置しておくと乾燥が進んでしまうため、外出から帰ってきた後や入浴後には、すぐに化粧水や美容液、乳液やクリームで保湿をしましょう。なるべく肌への負担や刺激が少ない成分のものを選んで使うと良いです。保湿の際は優しく丁寧に肌に触れるようにして、肌に痛みやかゆみを感じた場合は我慢せず、炎症が治まってからスキンケアをするようにしてください。
抗酸化作用のある食品を食べる
紫外線を浴びると、体内の活性酸素が発生することで、皮膚や体内の免疫力が低下し肌荒れに繋がってしまいます。そのため、様々な食品を食べてバランス良く栄養素を補うことも効果的です。かぼちゃなどに含まれるビタミンA・パプリカやいちごなどに含まれるビタミンC・アーモンドなどに含まれるビタミンE・ブルーベリーなどに含まれるポリフェノールなどを、積極的に食事に取り入れてみましょう。
日焼けした後のケアの注意点
「日開けの後にケアをしたらかえって悪影響になってしまった」ということがないように、正しいケアのコツ・注意点を知っておきましょう。
シートパックは控える
日焼けをした肌は敏感な状態なため、シートパックは刺激になってしまう場合があります。日焼け直後の肌は、まずはしっかり冷やして、赤みやほてりが治まったら保湿をして、肌のバリア機能を整えることが重要です。数日後に肌が通常の状態に戻ってからシートマスクをするようにしましょう。
スキンケアの時にパッティングはしない
化粧水や美容液をつけるとき、肌をたたくようにパッティングしてしまうと肌に大きな負担がかかります。優しく肌を押して顔全体になじませるようにしましょう。また、スキンケアの際にリフトアップのためにマッサージをする方も多いですが、日焼け直後の肌には刺激が強いのでマッサージは控えるようにしましょう。
日焼け後のケアを大切に
日焼けによる肌荒れを防ぐために、あらかじめ効果的な対策方法を知って予防することは非常に重要ですが、対策しても完全に日焼けを防ぐことはできません。そのため、日焼けをしたらすぐに冷却と丁寧な保湿をして、栄養のある食事をとり、肌荒れの原因を最小限に抑えるようにしましょう。